2012.05.16 Wednesday
2012 第5戦
ヨーロッパラウンドに入るとトップ争いも定着し、シーズンの流れが分かってくるのだが、今回の主役は意外な伏兵だった。
予選トップはハミルトンが奪取。ところが、燃料規定違反により結果から除外となった。ハミルトンは最後尾スタートとなり、PPはマルドナードのものとなる。思わぬ形で転がりこんだチャンス。しかもオーバーテイクが難しいカタロニアである。2位に地元アロンソ、可夢偉は9位発進となった。 雨の心配がなくなった決勝、本来は奇数列が有利だとされているスタートは、アロンソが1コーナーまでにKERSを使いきりトップを奪った。2位にマルドナード。 ペレスは追突に遭いリアタイヤを損傷、早々とレースを終えた。 DRS使用可能な範囲を抜け出したアロンソは徐々にマルドナードとの差をつけ始める。しかしマルドナードのペースも良く、必死に食らいつく。 タイヤ交換が勝負の分かれ目となった。作戦通りにピットインしたアロンソに対して、マルドナードは早めに交換。いわゆる“アンダーカット”し、見事アロンソの前でピットアウトした。 可夢偉は終盤、バトンやロズベルグをオーバーテイク。DRSを使用しても抜きづらいカタロニアでオーバーテイクキング復活、自己最高タイの5位だが、昨年のモナコとは違い、マシンのポテンシャルをフルに生かせた5位であった。 マルドナードが古豪ウィリアムズに8年振りの優勝を与えた。フランク・ウィリアムズ70歳の最高のバースデープレゼントとなった。2位アロンソは改良型F2012で限界ドライビング。しかし、これまでの4戦よりも感触はいい。 ロズベルグに続きマルドナードも初勝利。5戦して勝者は5人、チームも全て異なるという結果は1983年以来。今回ハミルトンのペナルティはあったものの、マルドナードは実力でもぎ取ったポールトゥウインと言っていい。Q3進出の常連となっていたし、やや危なっかしいドライビングスタイルではあるものの、フィニッシュまで辿り着けば好成績を納めるであろうということは分かっていた。F1で初めて流れたベネズエラ国歌。ペイドライバーの肩書は彼には必要ないわけだ。
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